
お医者さんに処方してもらうお薬には、同じ成分、同じ効き目のものでも、値段の高い薬と安い薬があります。高い薬は、日本で最初に発売された薬(新薬)で「先発医薬品(先発品)」と呼ばれるものです。安い薬は、新薬の特許が切れた後に厚生労働省の承認を得て発売される薬で「後発医薬品(後発品)」と呼ばれているものです。後発品はジェネリック医薬品ともいいます。
ひとつの新薬の開発には、10年以上の長い年月と、150~200億円もの莫大な投資が必要とされます。また、新薬を承認してもらうためには、動物での非臨床試験や人間による臨床試験を始めとする多くの資料の提出が義務づけられています。一方、後発医薬品は、製品の品質の安定性と先発品との生物学的同等性を証明する試験を行い、厚生労働省の基準をクリアすれば製造承認を受けることができます。一般には3~4年の期間と数千万円の開発経費が必要とされています。つまり後発品が安い理由は、新薬に比べて研究開発費が少なくてすむからなのです。
医薬品には、品質・有効性・安全性を確保するために、薬事法によって規定が定められています。後発品は新薬と同様に、これらの規定を守って開発・製造・販売されています。また、平成9年2月から厚生労働省は、後発品の更なる品質確保のため、「品質再評価」を開始しました。「品質再評価」とは、同じ成分の医薬品が同じように溶ければ、同じように吸収され、同じ効き目が確保されるという考え方に基づき、医薬品の溶け方を試験することによって、先発品と後発品の同等性を確認し、その結果を公表する制度です。
「先発品」と「後発品」は医薬品としての効果や安全性は同等とされていますが、全てにおいて同じというわけではありません。なぜなら後発品が承認される際、見た目や使用感などの「使い心地」、「飲みやすさ」は審査の対象外だからです。例えばシップなどの貼り薬の場合、肌への粘着力や刺激性などは審査されません。飲み薬の場合も錠剤の大きさ、粉薬の味などは審査されません。そのため、たとえ薬の成分が同じであっても、先発品と比較して「使い心地」や「飲みやすさ」に違いがある後発品があることも否定できません。また、薬の副作用などを含む医薬品情報を、医療現場に提供する際の積極性や迅速性も製薬会社によって違いがあります。
かぜなどの急性疾患はもちろんですが、特に慢性疾患を患っている患者さんにとっては、薬の使い心地や飲みやすさは、薬を選択する上での大切な要素になります。また、服薬期間中に新たに副作用が発生した際、製薬会社がいかに迅速に医療現場に情報提供できるかということも重要なポイントです。それらの事柄を総合的に判断した上で、価格だけに惑わされることなく、厳しい選択眼をもって、薬を決めていくことが大切です。
国際的に見ても、後発品は多くの国で使われています。しかし、全ての医薬品に後発品があるわけではありません。特許期間が切れた後に発売される後発品と最新の治療薬である先発品を効果的に使い分けることによって、高騰する患者さんの医療費を軽減しながら、病気を治療することが可能になるのです。
まず処方箋をご確認ください。
処方箋右下の「後発医薬品への変更可」のチェック欄に保険医の署名または記名・捺印があれば、後発品へ変更することができます。ただし、後発品が発売されていない医薬品や、10種類近くの後発品が発売されている場合などがあり、全てのお薬をお取り揃えできておりません。
また、後発品によっては、すぐにご用意できる場合と、お取り寄せに2週間ほどかかってしまう場合もあります。
当薬局では、患者さまのご意向に沿えるよう努めてまいりますが、お薬の入荷日等、ご要望に添えない場合もありますので、
何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。